今週のお題「最近捨てたもの」
捨ててよかったアノ5選|転勤族の私がやっと気づいた“いらなかったもの”
引っ越しは、人生の断捨離チャンス…。
どうもこんにちは、今日も半額シールに釣られて要らないものまで買い込んでしまった転勤族節約ランナーです。
いきなり増えているやんという苦しい事実はさておき、転勤における春の引っ越しラッシュが落ち着き、我が家にもようやく日常が戻ってきました。
とはいえ、転勤族にとって「戻ってきた日常」って、“次の非日常へのカウントダウン”だったりします。
そんな全国転勤の引っ越し生活を何度も繰り返していると——
「この家いったいお箸何膳あるねん問題」をはじめとし、様々な問題が発生しがちなんです。
で、ある日ふと思ったんですよ。
「…あれ、…これら、マジでいらんかったやつでは?」
今回は、そんな「手放して良かった!5つのもの」を、
笑いあり、涙あり、でお送りします。
どうぞ、お気軽にお付き合いください。
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目次
- 1. トースター|便利だけど、実は「場所と時間奪われてた」説
- 2. リビングテーブル|憧れオシャレアイテムが“生活の敵”になる日
- 3. 寝室の壁掛け時計|夜中に無意識で時間を見るクセ、やめたら超快眠
- 4. 思い出グッズ|捨ててこそ見える、“本当に残るもの”
- 5. 最後に気づいた“いちばんの不要物”とは?
① トースター
パンもサクッと気軽に焼けるし、なんならじっくり焼いて美味しい焼き芋も焼ける、便利でしかない。
……はずだった、トースター。
でも気づいてしまったんです。
オーブンレンジ、全部やれるやん。
最近のオーブンレンジ、マジで高性能。
トーストも芋もグラタンも「こなしますけど何か?」って顔で焼いてくれます。
で、トースターを手放してみたら、食器棚にぽっかり空いたそのスペース。
ちょっとした余白ができるだけで、家って一気に広くスッキリして見えるんですね。
しかも、トースターってお手入れが地味に大変。バラして→外して→洗って→乾かして→また装着。場所も時間も取られっぱなし。
その点オーブンレンジは中身がフラットシンプルでとても楽チン。サッとふき取っておしまい。
だから、悲しいけど、さよならトースター。
芋は、引き続きオーブンレンジで焼かせてもらいます。
② リビングテーブル
ソファーの前に置いてた、アレです。
見た目もおしゃれ、ちょっとカフェ感。何も考えずなんとなく置いてたけど……
「あれ、何か違う。」
というか、なくても全然いけた。
むしろ無いほうが快適だったんです。
ソファーの前にスペースができると、部屋が広く感じる。
3人並んで反復横跳びできるぐらい広い。
※反復横跳びは下の階から苦情が来るので自己責任で。
そして反復横跳びしていた時に気づいたんです。
「あのテーブルがあると、ソファーでご飯食べちゃう…」
結果、ダイニングという空間そのものが死ぬ。
リビングのテーブルをなくすことで、「ソファー=くつろぐ場所」「ダイニング=食べる場所」という聖域の分離に成功。
インテリアも、自分の生活スタイルも、背伸びしないのがいちばん。
③ 寝室の壁掛け時計
「便利だし、見やすいし、何が悪いの?」
はい、これがまさに盲点、罠でした。
夜中にふと目が覚めて“無意識に”時計を見る
→「うわ、あと2時間しか寝れん…」
→気になって寝れなくなる
→朝、眠い。絶望。
これ、わりとあるあるじゃないですか?
時計をなくしたら、何時か分からないから絶望しない。
むしろ起きてから「おっ、あれから意外と寝れたのかな?」みたいな気分になれる。
さらに続けてると、自然と起きたい時間に起きられるようになってきた。
体内時計ってすごい。嘘みたいだけど、本当に体内時計ってあるんですよ。
寝室には時計なんていらない。必要なのは、布団と平和だけです。
④ 思い出グッズ(特に消耗品系)
転勤族の宿命、それはお別れの数だけ思い出グッズが増えること。
マグカップ、キーホルダー、お箸、グラス……
そのひとつひとつに、エピソードがあって、誰か大切な人がいて、別れがある。
でもね、いつまでも手放さずにいたけど、ある日ふと気づいたんです。
「これ、愛着じゃなくて“執着”かも」
物にしがみついてたのは、思い出を忘れたくない気持ち。
でも、いざ手放してみると、その瞬間に思い出がブワッと蘇る。
物って、持ってる時より、手放す時の方が光る瞬間がある。
大丈夫。捨ててもその人との思い出は忘れない。
忘れちゃっても、その人とのエピソードはまた思い出せる。
手放すときは心苦しいけど、その人とのエピソードはずっと消えないから大丈夫。
⑤ 最後に気づいた“いちばんの不要物”とは?
……はい。最後は物じゃないです。
でもね、これが一番いらなかったかもしれない。
「自分はこうあるべき」
「相手はこうしてくれるはず」
知らないうちに、自らの心に、他人の行動にプレッシャーをかけていた。
でも、転勤生活がそれを容赦なく崩してくれた。
転勤生活になると、この先のことなんて全く予想できない、だから今後の人生設計はもちろん、他人の変化を期待することなんてのが非常に難しい。期待しても転勤一つでオールリセットされてしまう。
だから、思い通りにならないことだらけの人生だからこそ、「期待しても無駄」じゃなくて、「期待しなくてもなんとかなるし、意外と楽しい」ってことを学んだ。
過度な期待を捨てて、心の余裕や信頼を拾った。他者に対してもおおらかに、どこか心に余裕を持って接することが出来るようになった。
そうなると、不思議と人間関係もより良好になった。過度な期待をしないでいると、何故か期待していたとき以上の結果をもたらしてくれることも増えてくる。不思議なもんです。
これはモノ以上に大きな手放しと副産物だった気がします。
まとめ|手放すって、自由になること
私が最近捨てたもの。それは「物」「執着」「プレッシャー」などで、その対価として「空間」「時間」「思い出」「心の余裕」を得ることができた気がします。
これらはモノを超えた大きな変化でもありました。
最近、つくづく思うんです。
「手放す」って、何かを失うことじゃなかった。
むしろ、スペースができた分だけ、思いがけないものが入ってくる。
・トースターを手放したら、キッチンに風が通るようになり、洗い物が楽になった。
・リビングテーブルをやめたら、家族の目線がそろった。反復横跳びもできるようになった。
・時計を外したら、眠りの質が整った。時間に追われなくなった。
・思い出グッズを減らしたら、本当に大切な人の顔が浮かんできた。
・過剰な期待をそっと下ろしたら、人との距離がちょうどよくなり、心に余裕ができた。
でもこれ、決して「ミニマリストになろう!」って話じゃありません。
必要だと思っていたけど、実はいらなかったもの。
手放してみたら、代わりに入ってきたものが、思った以上に心地よかった。
あなたにも、そういう“ふと気付いた瞬間にいい感じの手放し”がありますように。
そしていつか、ふと生まれた空間で3人並んで反復横跳びできるようなリビングが手に入りますように(ただし、階下注意)。
きっとあなたも何かを手放すことで、止まっていた歯車がカチッ…
そんな瞬間が来るかもしれない。