転勤族の心得〜狭い世界から異世界へ。悪魔?それとも天使?そんな全国転勤を楽しむコツ〜
全国転勤。そのザラキに匹敵する悪魔のワード。確かに誰もが不安でいっぱいです。(ザラキ知らない人はググってみてね。ざっとHP0になる呪文です。)
でもその先には、想像以上の出会い、経験、景色が待っています。
今、就職活動や転職活動をしていて、「全国転勤」の文字にビビっている方へ。
大丈夫。案外、楽しいです。むしろクセになります。
全国転勤は「人生の異世界探検」。
このブログに迷い込んできたあなたへ。
ちょっとだけ視点を変えてみませんか?
あなたの物語に、新しい風景を増やしてみませんか?
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1. はじめに:心のふるさとから全国転勤の世界へ
私はもともと、地元密着の仕事に8年間携わっていました。
狭いけれど、その世界がすべてであり、その世界の仲間たちと過ごす毎日は濃くて深くて、ある意味、人生の完成形のようにも思っていました。
心の底から「ここが私の居場所だ」と思える場所でした。
そして、その地を離れるとき。
小さな世界の中で出会った、大きな心を持った仲間たちに、送別会を何回も、何回も、何回も開いてもらいました。
そして何回も泣きました。
そこから離れるのは、心の安らぎや安心を置いていくような感覚で、本当にしんどかったです。
2. 転職と全国転勤の洗礼
ある日、転職の機会が訪れ、私は思い切って全国転勤のある組織に飛び込みました。
「全国転勤か?まぁ本部は(お街の)実家に近いし、そのあたりに配属されるかも?」という淡い期待を抱きながら。
赴任地は、心のふるさとを運転している最中に電話で告げられた。
結果は、遠い遠い南国行き。
飛行機でしか行けないような場所。実家どころか、日本列島の端っこの端っこ。
「なんでやねん」と絶叫し、田んぼ横に路駐し動けずにいた。中々現実を受け入れられずにいつつも、引っ越しの日程は近付いた。
そんな中、引っ越し費用を見積もって現実的な判断をしたら、自らの移動は車で行くのが最安値。というか、そもそも地元は車文化だったので、移動手段は車一択。別に奇をてらったわけでも冒険心でもなく、むしろ当然の選択でした。
でもせっかくならと開き直り、道中は旅行気分で楽しむことに。
京都、大阪、姫路、広島、博多、別府温泉……
まるで観光旅行のように、西日本の名所を巡りながら、私は鳥かごから飛び出した小鳥のように、新しい世界へ向かいました。
そして旅の途中で、「転勤族、案外悪くないかもな」とかすかながら思い始めた私がいました。
3. “異世界”暮らしの始まり、私はどこ?ここは誰?
さて、新天地。
そこは、セブンイレブンもマクドナルドもない。
一時は駅からマックまで最も遠い県庁所在地と、ネットでディスられていたこともある場所。
とある地域でセブンイレブンが初出店した時には、天まで届くかと思うほどの大行列。
「セブンごときで何を……」と内心思っていたけど、その異文化に圧倒され、非現実的な日常に日々心躍らされていたのはここだけの秘密です。
初めての土地、知らない道、強烈な方言、謎のカラフルな魚が並ぶスーパー、初対面の人ばかりの職場。
最初は戸惑いも大きかったです。でも、少しずつ生活のリズムをつかみながら、「この土地の面白さ」がじわじわと心に染みてきました。
4. 全国転勤の「悪魔のワード」を前向きに捉える心得
全国転勤と聞くと、大抵の人は「嫌だなあ」と感じると思います。
見知らぬ土地に放り出される不安、誰も知り合いがいない生活。
でも、ふと気づいたのです。
転勤って、実は「人生のリセットボタン」じゃないか?と。
地元での仕事は、ずっと同じメンバー、同じ空気。だからこそ落ち着くけど、なかなか「ゼロからのリセット」ってできない。
でも、転勤生活なら、何年かに一度、すべてがチャラに。
初対面の人間関係、ゼロからの信用構築、まっさらな自分を演出できる機会。
しかも、これまでの経験値や熟練度はしっかり持ち越せる。
いずれ「ゆうしゃ」になってギガスラッシュを放っているかもしれません。(レベルアップ待ったなし!)
5. 転勤族として生きるためのマインドセット
転勤族として生きるには、柔軟性と好奇心が命です。
その土地にしかない食べ物、その土地にしかない酒、その土地でしか出会えない人。
日々が観光気分で、一期一会の連続です。
そして新しい心の故郷が、転勤を繰り返すたびにどんどん増えていきます。
私の戸籍附票も、まるで長編ファンタジーのように住所が連なっています。
でもそれは、私が歩いてきた、異世界冒険の軌跡なのです。
走るのが好きな私は、赴任先でのジョギングも楽しみの一つ。
火山灰が降るなかを走ったり、スコールに遭ったり、トウモロコシ畑でキツネやタヌキやキジに出会ったり。もう鬼ヶ島に乗りめそうです。
常にここは誰?わたしはどこ?な非日常な日常の幕開け。
それが、転勤族のリアルです。結構楽しんでます。
6. 終わりに:転勤族は人生の異世界探検家
もう一回同じこと書きますが、全国転勤は決して悪魔の呪いじゃありません。
それは人生の中で、何度も訪れる「異世界への扉」なのです。
不安も戸惑いもありますが、それ以上に新しい発見や感動があります。
そして何よりも、あなた自身が成長し、強く、柔軟で、魅力的な人間になれるチャンスです。
このブログを読んでいるあなたも、いつか転勤族の一員として旅立つ日が来るかもしれません。
その時はどうか、肩の力を抜いて楽しんでください。
人生は一度きり。転勤族ライフもまた、最高の冒険の一つです。
さあ、荷造りはできましたか?
行先はまだわからないけれど、あなたの新しい物語が今、始まろうとしています。
転勤族は異世界探検家。
新天地での冒険があなたを待っています。
気合いと笑顔を持って、いざ出発!